死に向き合い、死を想う「スロー・デス・カフェ」 2024

7月7日(日)13:30より、上野宗則さんをお招きして、死に向き合い、死を想う「スロー・デス・カフェ」を開催いたします。

わたし達自身も、大切なあの人も、いつか必ず死に、肉体は滅び、自然に還るもの。そんなことは、頭で理解していても、まるで永遠に生きるかのように、大切なひとがいつまでも隣にいるかのように、日々を駆け抜けていないでしょうか。

「死」なんて、あまり考えたくないかもしれませんが、「死」を考えるということは、「生」を考えるということです。「死」に直面した人が見せる強さや、底力や、愛の深さは、「死」と表裏一体の「生」の奇跡を強く感じるからなのかもしれません。

●「死」とは一体なんなのでしょうか?
● この世からいなくなるということだけなのでしょうか?
● なぜ私たちは生きているのでしょうか?

「スロー・デス・カフェ」とは、まさに「死から生の意味を考える」きっかけをつくるムーブメントなのだそうです。集まった人たちと、「ああでもなく、こうでもなく」ゆっくりと死について考え、生きている意味を噛みしめる時間を共に過ごします。

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主催者ぬんより一言

「スロー・デス・カフェ」のナビゲーターである上野さんは、お父様との死別をきっかけに、死化粧用品等ご遺体ケアのための商品づくりや、「死への立ち会い」をテーマに、講演活動を続けている方です。

また上野さんは、文化人類学者の辻信一さんとともに「スロー」をテーマにした活動を続け、ぼくの師の一人であるサティシュ・クマールさんの日本での活動や出版を中心的にサポートしたり、サティシュの教育理念にならった「ゆっくり小学校」を立ち上げたり、spaceわにのこれまでの活動にも大きな影響を与えている方です。

上野さんと辻さんが、環境活動、社会運動をしていく中で感じたのが、「現代人は死ぬことを忘れている」ということだったそうです。

現代では、死が身近ではなくなったため、まるで永遠に生きるかのように、自分の人生の発展を追いかけてしまいがちです。しかし、実際は、ぼくたちは必ず死に、肉体は滅び、自然に還っていきます。短い人生を終え、次の世代につながっていきます。しっかりと「死生観」を持つことで、ぼくたちが自然の一部であることを自覚し、自然と寄り添った生き方をできるのだと思います。

すべての人に、必ず訪れる「死」。
それは悲しくもあり、愛おしくもあり、自然そのものです。

死と向き合う活動を続けてきた上野さんならではの、ユーモアを交えながら真に迫るお話から、死の悲しみや恐怖を乗り越え、生きる勇気や希望を感じていただけるのではないかと思います。

よかったらぜひぜひ、ご一緒しましょう。

スロー・デス・カフェとは?

スローデスカフェの詳細については、以下ウェブページをご覧ください
http://yukkuri-web.com/slowdeathcafe/about


◆ 日時

2024年7月7日(日)13:30~16:30(13:00開場)

◆参加費

2,000円(お茶かコーヒー付)
※ 参加費は、当日受付でお支払いください。

◆ 場所

spaceわに
http://www.spacewani.com/
神戸市中央区中山手通3-15-11 2階

・JR 元町駅(東口)より、鯉川筋を山側へ、徒歩10分。 
・阪急 三宮駅(西口)より、徒歩12分。
・地下鉄 県庁前駅(東1または西1出口)より、徒歩8分。

アクセス詳細はこちら
http://spacewani.com/access/
※駐車場、駐輪場などについては、上記アクセスページをご覧ください。

◆ お申込み

https://pro.form-mailer.jp/fms/d4d35b46312793
上記フォーマットよりお申し込みください。

◆ ナビゲーター紹介

上野宗則

1966年北九州市生まれ。株式会社素敬代表取締役社長。
「ナースのためのエンゼルメイク・アカデミア」主宰。「SOKEIパブリッシング」発行人。「ゆっくり小学校」ようむ員。

父親の死によって遺族となった経験から、死化粧用品などご遺体ケアの商品づくりを始める。その後、看取りに立ち会う医療者のための講習会や、日本における“デス・カフェ”の先駆け「スロー・デス・カフェ」WSなどを企画。文化人類学者の辻信一氏と「スロー・スモール・シンプル」の思想を伝える書籍や映像作品の制作を共にしながら、それらを世に問う場「ゆっくり小学校」を立ち上げた。農的な暮らしを社会に根づかせる、たのしい道具づくりにも励む。

著書に『エンゼルケアのエビデンス!?』(SOKEIパブリッシング)、『やさいがよろこぶ、なちゅらるプランター【三浦伸章さん監修】』(SOKEIパブリッシング)がある。
趣味はぶらぶら。民藝や現代アートが好き。