2019年8月3日(土)に
わにシネマvol.17 『タシデレ!(幸あれ)」
上映会&ブータンツアー報告会を開催いたします。
スローシネマ“アジアの叡智”シリーズ6作目はブータン。
幸せの国と言われるこの国にも、グローバル化の波は押し寄せ、人々を、経済発展や近代化へと駆り立てる。
その一方で、GNH(国民総幸福)を国是に掲げ、それを盾に、豊かな自然環境や人々の信仰心、伝統文化を守ろうとするブータン。
今、大きな岐路に立つこの国を、辻信一と盟友のペマ・ギャルポは、首都のあるティンプーから辺境の村へ旅をする。豊かさとは、幸せとは、発展とは、進歩とは…、その問いの筋道を辿りながら…。
今回は、わにスタッフの近藤(Nori)が直前にナマケモノ倶楽部のブータンツアーに参加し、辻さん曰く「現代世界でブータンほど心配や不安なく、いられる場所はない」と言われるその様子をシェアさせていただきます。
映画の中でも登場する辻さんが前世の兄弟と慕うペマ・ギャルポさんのナビで行われるツアーに参加し、映像では見られない生の姿を少しでもお伝えできたら良いなと思います。
以下は辻信一さんのメッセージです。
DVDブック『辻信一とともに歩く タシデレ(幸あれ)!〜祈りはブータンの空に』より引用
かんじんなことは、目に見えないんだよ(『星の王子さま』より)
ぼくがブータンに最初に行ったのは2004年、以来、20回近く通ったことになる。一体何がそんなに面白いのか、と友人たちも呆れ気味だ。面積は九州程度で、そのほとんどは急峻な山と森林。人口はたった70万人ほど、東京の練馬区くらいだ。考えてみれば、確かに飽きない自分がちょっと不思議にもなる。
何がぼくをブータンに惹きつけてきたのだろう。それを、ブータンに通いながら、ずっと考えてきたような気がする。もちろん、その答えは単純ではありえない。知れば知るほど、ブータンは奥深く、重層的で、多様性に満ち、雑然として、不可解だ。
ブータンの話になると、よく言われる。「ブータンって、幸せの国なんでしょ?」 ぼくがブータンによく行くのは、そのせいだ、と言わんばかりに。こういう単純化にぼくは抵抗を覚える。というより、ぼくが身をもって経験しているブータン自体が、こういう単純化に抵抗するのだ。
この小論では、今や世界規模に広がった「幸せの国ブータン」というイメージについて考え直す(アンラーンする)ために、その元になったと思われる“GNH(国民総幸福)”という言葉に注目する。それは、ブータンという社会についてよりよく知ってもらうためというより、我々現代人が、それぞれの社会について、人生について、考え直すために役立つと思うから。
結論を先に言ってしまえば、GNHとは答えではない。それは、各々の人の中に「幸せとは?」「豊かさとは?」といった基本的な問いを呼び覚ます“種火”のようなものなのだ。……
◆スケジュール
14:30 開場 受付開始
15:00~16:15
『タシデレ!(幸あれ)祈りはブータンの空に』
上映
16:15~16:30 シェアタイム
16:30~17:00
「わにスタッフ近藤による、ブータンツアーの報告会」
スライドなども交えて、ブータンでの体験を語ってもらいます。
17:00~
歓談タイム。
ブータンからのお土産や、お茶とおやつなども交えながら、つながりと交流を深める時間です。
飲食の持ち込みもOKです。
18:00 クローズ
◆参加費
1000円(小学生以上の学生は500円)
※参加費は、当日受付でお支払いください。
※報告会および、交流会の参加は無料です。
◆申し込み
以下より申し込みをお願いいたします。
https://ssl.kokucheese.com/event/entry/572029/
※当日キャンセルの場合も、キャンセル料は不要です。
キャンセル連絡も不要です。
※予約なしの当日参加もOKです。
◆場所:space わに
http://www.spacewani.com/
神戸市中央区中山手通3-15-11 2階
・JR 元町駅(東口)より、鯉川筋を山側へ、徒歩10分。
・阪急 三宮駅(西口)より、徒歩12分。
・地下鉄 県庁前駅(東1または西1出口)より、徒歩8分。
アクセス詳細はこちら
http://spacewani.com/access/
※駐車場、駐輪場などについては、
上記アクセスページをご覧ください。
◆わにシネマとは?
映画を観ることを通して、
体や心のこと、食のこと、暮らしのこと、
社会や自然のこと、
しあわせな未来について、など、
ともに考えるきっかけを持てたらと思い、
わにオープン以来継続して開催しています。
みんなで映画を観て、少し感想をシェアしてみたり、
参加者どうしのゆるやかな、つながりの時間を、
ともにすごすことを目指しています。
みなさまと素敵な時間を過ごすことができることを
楽しみにしております。