藤本遼さんから学ぶ、問いが生まれる場のデザイン講座
~関係性を深めるための「聴き方」「問い方」~
どうしたら、人と人が深くつながる場を築けるか?
どうしたら、みんなを巻き込み、みんなの力を引き出していけるのか?
どうしたら、お互いを高め合うチームを築けるか?
場づくり、ファシリテーション、プロジェクト運営、チームづくり、人との関わり方。
それらのすべてに通じる「聴き方」と「問い方」を学ぶ2回講座を、コミュニティデザイナー、ファシリテーターの藤本遼さんをお招きし、開催します。
場づくりの達人。人を巻き込む達人。
「まちづくり」や「地域活性」を中心に、多方面で大活躍中の藤本遼さん。
「尼崎ENGAWA化計画」という名のもと、たくさんの人を巻き込みながら、尼崎を盛り上げるさまざまな地域プロジェクトを立ち上げています。
みんなで喫茶店をリノベーションしての拠点「amare(あまり)」
気軽に、楽しく、いろいろなことを学べる「オトナテラコヤ」
100年続く材木店を村に見立てて人が行き交う場所にする「傾奇者(かぶきもの)集落」
お寺で異文化に交わり、カレーを楽しむことができる「カリー寺」
障害のある人ない人、いろんな人が混じってつくり上げている「ミーツ・ザ・福祉」
徳島県上勝町のスギ材を活用したつみきプロジェクト「komorebi(こもれび)」
多様な生き方を知るトークライブイベント「生き方見本市KOBE」
現在は、みんなで一緒に書籍をつくり上げるプロジェクトも進行中だそうです。
藤本さんのプロジェクトは、企画段階からどんどん人を巻き込んでいくのが特徴で、たくさんの人が主体的に自分の力を発揮し、みんなの力ですごいモノゴトを成し遂げていきます。
藤本さんがいる場は、ワークショップであっても、会議であっても、飲み会であっても、その時間がぐっと濃くなり、みんなが自分を開き、深い次元でつながっていくように感じます。
そんなぼくにとって憧れの藤本さんが、いつもどんな思いで場づくりをしているかを聞きたくて、昨年の5~7月には、藤本さんの場づくり講座を3度開催しました。それはぼくにとっても本当に実りの多い深い時間で、それ以降、ぼくも常に人との関わりしろ(関わるための余白)を意識するようになり、人生に大きな変化がありました。
今回はその続きとして、さらに具体的に人を巻き込んでいくためのモチベーションの高め方や、人と一緒にプロジェクトを進める上でのお互いの活かし方、また人と深い次元でつながる方法など、人との関わり方についての力を高めることを学ぶための講座です。
先日、藤本さんとの会話の中で「なぜ藤本さんは、みんなの力をどんどん引き出せるのか?」ということを探っていたら「それは『問い力』かもしれないですね」という答えが返ってきました。
藤本さんは、自分に対しても、人に対しても、いつも「どんな問いを投げかけるか?」を意識しているそうで、問いによってみんなが本当にやりたいことを引き出していくそうです。
藤本さんが生まれつき「問いフェチ」の素質を持っていたこともある気がするのですが、藤本さんの大学時代のゼミの先生が「問い」の大切さを常に説いていたそうで、そこで「問い力」が磨かれたそうです。
「問い方」と「聴き方」が、場づくりにおいても、ファシリテーションにおいても、チームづくりにおいても、また、暮らしの中での家族やパートナーとの関係性のためにも、大切な鍵を握っているように思われます。今回の内容が、今後の人生の関係性づくりに大きく役立つのではないかと期待しています。
今回は2回シリーズの講座で、1回目は「聴き方」、2回目は「問い方」にテーマを絞り、学んでいきます。
この貴重な学びの機会をご一緒できる方、ご参加をお待ちしています。
藤本遼さんからのコメント
みなさん、はじめまして。「尼崎ENGAWA化計画」の藤本と申します。
ご紹介いただいているように、現在、たくさんの方に関わっていただきながら、ともにプロジェクトを進めていくという手法で企画を行っています。
今回は「聴き方」と「問い方」ということで、具体的な実践を交えながら、みなさんと一緒に学んでいきたいと思います。
主体性がうまれるときは、どんなときでしょう。
ぼくは「問われたとき」なのかな、と思っています。
とあるワークショップ・意見交換会のときに「今までイベントで困ったことはありますか?思いつく限り出してみましょう(今回のイベントでは、そういった困りごとが起こらないようにしましょう)」という問いかけをしました。
そうしたところとある参加者の人がこんなことを言いました。
「わたしは聴覚障害があるので、どんな場所に行っても困ることばかりなのです。だからイベントには行きません。困ると知っているから。だからイベントで困ったことはないんです。」と。
ぼくはハッとしました。考えたことがなかったかもしれない、と。そして、自分には何ができるのだろう、と考えはじめました。その場にいるみなさんが、同じように感じていたようにぼくには思われました。
このときは、ぼくの問いかけに対する答えが、さらなる問いかけになっていたのです。そして、こうした本質的な問い、逆説的な問い、「常識」を揺るがす問いこそが、今、わたしたちに求められているものだと思っています。
今回は、問いの立て方もそうですが、どうやって問いが生まれる場・状況をデザインするか、ということに力点を置いて、みなさんとともに学んでいきたいと思います。
藤本遼さんから学ぶ、問いが生まれる場のデザイン講座
~関係性を深めるための「聴き方」「問い方」~
<こんな方へおすすめ>
・自分の思いや活動を広げていきたい人
・人が集まる楽しい場を作っていきたい人
・人を巻き込んでいきたい人
・みんなと一緒にモノやコトを作っていきたい人
・コミュニティ活動やまちづくりに興味がある人
・ファシリテーションに興味がある人
・参加者の力を引き出す会議について学びたい人
などなど。
◆1回目:6/14(金)
「聴き方」編 ~聴くってなんだろう?
藤本さんが聴く上で大切にしていることを学びながら、みんなで考えていきます。
<予定内容(一部抜粋)>
・場のバランス
・話を棚上げする
・聴いたことを振り返る
・評価しない/否定しない
・聴く上で重要な非言語情報
・理解がずれるのが当たり前という前提で確認する
・根底に何があるのかを見つめる
・自分をひらく/話者を信頼する
◎人の話を聴くってなんだろう?ワーク
◆2回目:6/28(金)
「問い方」編 ~問うってなんだろう?
藤本さんが問う上で大切にしていることを学びながら、みんなで考えていきます。
<予定内容(一部抜粋)>
・クローズドクエスチョン/リミテッドクエスチョン/オープンクエスチョン/リピートクエスチョン
・問うことは「愛の表明」である
・責める問いと促す問い/過去に遡る問いと未来に向かう問いがある
・人は「わたしが何者であるか」知ってほしい
・問いの価値ってなに?
・やる気のない人?
・他者から問われることと自分で問うこと
・考える、悩む、問う 何が違うの?
・一対一で問う/複数(場に対して)に問う
◎みんなで問うてみるワーク
◆講師プロフィール
藤本 遼(ふじもと りょう)尼崎ENGAWA化計画/場を編む人
1990年4月生まれ。兵庫県尼崎市出身在住。尼崎ENGAWA化計画代表。余白をデザインすることと、あいだを編むのが仕事。現在は、イベント・地域プロジェクトの企画運営・立ち上げ支援、会議やワークショップのファシリテーション、協働・まちづくりに関する研修・講演など、主に場づくりやまちづくり、公共空間の活用に関する仕事・活動を行う。代表的なプロジェクトは、「ミーツ・ザ・福祉」、「尼崎ぱーちー」、「カリー寺」「生き方見本市」など。最近では、阪神電鉄と尼崎信用金庫が行う沿線周辺のエリアブランディングの支援や、調剤薬局におけるコミュニティづくり支援、徳島県上勝町のスギ材を活用したつみきづくりなども行う。
◯参考URL
・「greenz.jp」2017年12月
https://greenz.jp/2017/12/05/people_fujimotoryo/
・「すごいすと」2017年3月
http://www.hyogo-intercampus.ne.jp/sugoist/interview/fujimotoryo
・note
https://note.mu/fujimotoryo
◆日時
・1回目:6/14(金)19:00-21:30(2.5h)
・2回目:6/28(金)19:00-21:30(2.5h)
◆参加費
単発受講:各3,000円
2回連続:計5,500円
※当日受付でお支払いください。
◆お申し込みフォーム
https://ssl.kokucheese.com/event/entry/563741/
◆場所
space わに
http://spacewani.com/
神戸市中央区中山手通3-15-11 2階
・JR 元町駅(東口)より、鯉川筋を山側へ、徒歩10分。
・阪急 三宮駅(西口)より、徒歩12分。
・地下鉄 県庁前駅(東1または西1出口より、徒歩8分。
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