おすすめTEDトークBest3(Socialわにえいご)

2017年より続けてきた「Socialわにえいご」が、12月にいよいよ50回目を迎えます。
ここまで続けて来られたのも、今まで参加してくれた皆さんのおかげ。

多様な意見をシェアし合い、みんなとの対話の中から見えてくる気づきが、これからぼくたちが目指すべきあり方、生き方の、大きなヒントを与えてきてくれたように思います。

その時々にふさわしい素敵なテーマを毎回選んでくれた、共催者のECO先生にも心より感謝いたします。TEDトークを中心に選んできた歴代のテーマ映像がすばらしいので、今回、その中でも特に思い出深いもの、みんなに観てほしいものをここにシェアしてみます。

ぼくと、ECO先生の二人から「印象深いトピックベスト3」の発表です!

◎ぬんが選ぶ「印象深いトピック」ベスト3

Why some of us don’t have one true calling
なぜ1つの天職が見つからない人がいるのか?

<2017年5月テーマ>

天職を見つけるべきだとか、1つのことに打ち込むべきだとか言われがちだけど、多くの人にとって、1つのことに絞るのは難しいと思う。
ぼく自身も興味や趣味が色々と多すぎて、昔から器用貧乏に感じてきた。

このトークでは、そのような人のことを「マルチポテンシャライト」と呼び、1つに絞らず色々なことに興味を持つことが、実は自分の独自性を育み、自分の強みになることを示してくれた。とても勇気づけられ、自己肯定しやすくなる話だった。

https://www.ted.com/talks/emilie_wapnick_why_some_of_us_don_t_have_one_true_calling

The disarming case to act right now on climate change
気候変動に対して今すぐ行動を起こすための、説得力ある言葉

<2019年7月テーマ>

グレタさんが有名になる直前にみんなで観た、グレタさんのスピーチ。
若き活動家の言葉にみんな心打たれてしまい、心が熱くなり、これは英語を話したい人だけでなくみんなで観るべきだということになり、翌々月に特別編「Socialわに日本語」を開催した。

環境破壊は危機的状況に来ていて、みんな今すぐ行動を変えていくべきはずなのに、まわりの雰囲気に流されて、みんなと一緒だからいいやと安心して、ついつい今までの生活様式に甘んじてしまう。
「変わっていく」ということは、今までのあり方から、順番に誰かがはみ出していかないといけないことなんだなと思う。

地球が好き。自然が好き。豊かな自然を自分の子どもへ、将来の子どもたちへ、少しでも多く残してあげたい。だから、勇気を持って、はみ出していこう。いずれ、それが大きな流れになっていくように。小さなことから1つずつ、自分にできることにチャレンジしていきたい。そんなことを思った。

https://www.ted.com/talks/greta_thunberg_the_disarming_case_to_act_right_now_on_climate_change


Are you a giver or a taker?
あなたは与える人?受け取る人?

<2020年2月テーマ>

このトークによると、職場には3種類の人がいるらしい。
与える人、受け取る人、バランスを取る人。
Giveしすぎる人は、みんなのお願いにNoと言えなくて、擦り減ってしまうそうだけど、真にGiveに生きる人は、そもそもGiveしてる自覚もなく、与えることで喜びを受け取り、常に自然体でGive&Takeが成り立っていいるんだろうと感じた。

Give&Takeのバランスは、参加者みんなにとって人生の課題だったようで、「自分がみんなに捧げたいこと、自分がみんなに求めてしまうこと」を言葉にしようとすると、自然に涙があふれてきた。話が尽きずにみんなの帰りが終電間際になった。

https://www.ted.com/talks/adam_grant_are_you_a_giver_or_a_taker#t-791081

◎50回を迎えて、ECO先生よりメッセージ

Socialわにえいごが50回目を迎えるなんて!すごい。そして誇らしい。
ぬんさんのお力添えを得て、集ってくださる皆さんの思いや関心、やさしさ、熱量があったからこそです。ありがとうございます。

わたし自身、帰国子女でもバイリンガルでも、長期海外在住者でもなく、「英語ベラベラのガイジンみたい」な人ではありません。

だからこそ、英語が上手くないとしゃべっちゃいけない、というような互いの足を引っ張り合う暗黙の制限(呪い?)を解いてみたい。

かっこよくしゃべれる!より、英語を使ってなにをするか? 自分の意見はなにか?にフォーカスする場所を作り
たかったのです。世界とつながるには、そのほうが必要不可欠だから。

①自分の英語をかわいがる
②自分の考えを明らかにする
③自分の見ている世界を拡げる

それをやさしく実現できる場になったらいいなあという想いで、Socialわにえいごを開催させてもらっています。

自分らしい英語で、自分を伝える。
それを自分に許そう。ともに制限を越えよう。

◎ECOが選ぶ「印象深いトピック」ベスト3

50回記念として、印象に残った3つをピックアップ。

どのトピックも、そのときの社会の感じを感じながら選んできました。
いいタイミングで観ることができたな、語ることができたな、と感じるものばかり(自画自賛😉)
ぬんさんがあげてくださっているベスト3は、間違いなくわたしも選ぶトピックでした。
あえて 印象に残っている3つあげるとしたら・・・。

Falling in love is the easy part
恋に落ちるのは簡単だけど・・・

<2019年4月テーマ>

カルフォルニア在住のみちさんに国際結婚についてトークをしてもらった回です。
36の質問。夫婦や恋人だけでなく、友人関係にも使われて、今やあちこちで進化している36の質問。

相手についてまだまだ知らないことがあるという前提で接するのと、相手のことは全部わかってるからという態度で接するのでは 関係づくりが圧倒的に違います。また、相手は自分のことを全部わかってくれていると思い込んでいるだけのこともあるし、お互い知らないふりをして向き合っていないこともある。

大切に思うからこそ、オープンに、誠実に相手を知る努力をする姿勢は、愛だな〜と見ていて心が温かくなりました。

https://www.ted.com/talks/mandy_len_catron_falling_in_love_is_the_easy_part

上の動画と一緒に当日観た、以下の動画もぜひ。
https://www.nytimes.com/video/style/100000005449633/36-questions-modern-love.html

Less stuff, more happiness
ものは少なく、幸せは多めに

<2017年10月テーマ>

より多くを所有すること、より大きく所有すること、の時代から、少なく所有し、分け合っていく時代へ。
部屋を掃除すること、自分を幸せにしないものを捨てていくこと、そうすることが自分の心の問題や人間関係にも影響するのでは?という視点は、ディスカッションでもよく聞かれた意見でした。

https://www.ted.com/talks/graham_hill_less_stuff_more_happiness

この動画に関連して、次の動画がおススメ!
A rich life with less stuff | The Minimalists

ミニマリストとして生活を始め、その経験をブログでシェアすると、なんと年間200万人以上もの読者を得てしまったお二人のお話。本当に必要なものだけを所有することで、自分との関係が正直になり、人と人との結びつき、コミュニティにも良い影響が。。。

自分が本当に必要なもの、自分が本当に好きなもの、を判別する能力を向上させたり、本当に欲しいものを得る行動力をつける。そのおかげで、自分の本心を裏切らなくなって、自分を傷つけることが減って、幸せが増す気がします。

Why being nice to your coworkers is good for business?
同僚に敬意を持って接すると業績が上がるのはなぜか

<2019年11月のテーマ>

incivility、つまり、横柄さ、礼節を欠く言動が人に与える影響についてのトーク。 
※ incivilityのリストは、http://www.christineporath.com/assess-yourself/

“横柄でいたほうが出世する”、というのはただの思い込みだそうです。私たちの文化でも脈々と伝統的に受け継がれている傾向なのでは?と思いますが、「経営陣が犯す最大の過ち」とは、無神経で心無い高圧的な態度をとること、だそう。

incivilityの限りを尽くし、相手の価値を下げ、傷つけて、気分がいいと思いきや、巡り巡って周りを破壊し、最終的には、自分を破壊しているというブーメラン・・・。

たとえ反対意見であっても、敬意を持って伝えたり、礼儀正しく対立したり、「徹底的な率直さ」”radical candor” を持つ態度でいると、影響力のある人物として周囲から認められ、仕事の質も非常に高くなるという調査結果は印象に残りました。 

徹底的な率直さを持つ人は、温かく、有能で、親しみやすく、頭のいいひととして認識され、そしてその周囲にいるひとたちの意欲も引き出せる、とも。

また、人々は敬意を一番必要としていて、敬意を払われていると感じると、ひとは、健康で、集中力も高く、組織を見捨てず能動的に仕事をするという事実。

礼儀正しく敬意を持ってものごとにあたっているひとたちが多いと、その組織の生産性、創造性、親切度、幸福度、健康度が向上するのは、もはや必然。

Socialわにえいごでも、civilityのある行動(お礼を言う、成果を共有する、しっかり話を聞く、謙虚な態度で質問する、返事をする、微笑みかける)を実践する場となるよう、改めて努めていきたいなと思います。
これからも、ともに。どうぞよろしくお願いいたします。

https://www.ted.com/talks/christine_porath_why_being_nice_to_your_coworkers_is_good_for_business


◎Socialわにえいごとは?

毎月第1金曜に開催中。(最近はスタジオとオンラインと隔月でやってます)

英語を使って、みんなで興味のあることを語り合い、つながる場。
環境、食、コミュニティ、教育などについて、食べながら、飲みながら英語で語り合う場。『Socialわにえいご』

ヨガをしている人や、ソーシャル活動をしている人は、英語を使う機会がわりと多く、英語を上達させたいと思っている人が多いので、みんなで英語を学んだり、みんなが英語を使えるような機会を提供できたらいいなと思い、 「ぬん」と、ぬんの英会話の先生である「まつもとりエコ」の2人で開催しています。

基本的には、英語で会話を進めていくので、(必要に応じて通訳が入りますが)、そのような場を楽しめる人、もしくはチャレンジしたい人向けになります。とは言え、英語のプロフェッショナル向けではありません。英語学習を向上させたい人の集まりです。流暢(りゅうちょう)にしゃべれる必要はありません。

みんな、英語のスキル不足で、伝えきれないもどかしさを抱えつつも、なんとか伝え合い、つながり合う、温かい時間となっています。

英語に自信が持てない人も、よりチャレンジしやすくなるように、
・間違いを許し合う。祝福し合う。
・言葉で伝えきれなくてもつながり合う。
をコンセプトに、
みんなが英語を使い、英語学習のモチベーションを高め合える場を目指しています。

◆具体的な流れ

1.Let’s Eat
19時スタート。
まずは、持ち寄りご飯を広げて、いただきます。もしくは乾杯!

2.Check in
ひとつの輪になり、英語で自己紹介したり、最近の関心事やマイブームを話したり、それぞれが1~2分ほどのスピーチ。

3.Today’s topic
その日のテーマ動画(TEDなどの映像)をみんなで観る。日本語字幕付きで観て、内容をしっかり理解。
その後、3人ほどの小グループに分かれて、感想や意見を話し合う時間。そして、ひとつの輪に戻って、全体シェアリング。

4.Free Talk
自由に英語で歓談したり、何かのテーマについてみんなで話したり。

5.Check out
感想や、さいごのひとことシェアを英語で。

6.日本語タイム
21時になったら、日本語解禁!
伝えきれなかったことを日本語で話したり、みんな自由にしゃべってつながる時間。(21時半に片付け開始、22時までには退室。先に帰るのもOKです。お時間大丈夫な方は、片づけにご協力おねがいします)

プロフィール

ぬん

spaceわに主宰。
体・心・暮らしを包括するようなヨガを探求中
https://nunyoga.com

ECO(まつもとりエコ)

英語だけを教えない英会話講師
「英語の楽しさ再発見」ナビゲーター
https://ecola.jimdo.com/