神戸市兵庫区にある、SHARE WOODS(シェアウッズ)さんの工房に、見学&打ち合わせに行ってきました。
SHARE WOODSとは?
元々ドイツの輸入木材を扱う商社で働いていた山崎正夫さんが、日本の森林の問題を知るようになり、立ち上げたもの。
神戸・六甲山の間伐材など、地元産の木材資源を活用し、森林の問題を解決していくことを目指しています。
最近では、神戸市など色々なつながりが広がり、神戸市役所のロビーなどを始め、色々なところに、地元の木材を提供したり、木材を活用するプロダクトを生産したりしています。
フローリング材、壁材や、DIYで使うようなちょっとした木材など、色々なニーズに合う地元産の木材を買うことができます。
SHARE WOODSさんの思い
木は神戸のすぐ裏山にあるのに、どうして生かせないのだろう?
森と街をどうしたらつなげられるのだろう?
そんな思いから始まったそうです。
SHARE WOODSさんのホームページにあったコンセプトが、とてもすてきなので、引用してみます。
#1 木でつくれるものは、できるだけ木でつくる
昔は、プラスチックという夢のような素材もなかったせいで木材が色々なプロダクトデザインやインテリアデザインに使用されていました。
プラスティック製品は、様々な形状に対応出来て加工性もよく、かつ軽く安価な製品を可能にしてきました。それを否定する事は全くないのですが、木材の良さは、「自然素材であり補修しながら末永く使用出来る」ことになります。
大量消費社会は既に限界を迎えており、買った方が安いよ!というような消費行動を僕らは少しでも減らしていかなければならないと思っています。モノに対する愛着のなさは、そのような使い捨て文化が素地として存在し、こどもたちがクリエイティブな感性を育てるのを邪魔しているのではないかと考えます。
http://www.share-woods.jp/shopping.html
#2 DIYのススメ
DIYは欧米の文化のように思われますが、日本でも昔は、集落の身近なところに里山があって、そこから木を切ってきて椅子や机をつくったり小さな小物をこしらえたりしていましたし、なんでも「自分でやる」を実践していたのではないでしょうか。
貨幣社会の閉塞感がマックスに到達しようしているなかで、僕たちは「自分でやる」ことの意義を見いだそうとしています。色々な場所で色々な人達が、自らアーティストになり自ら職人となり、自ら発信している。それをDIYというべきかどうか、言葉の選択肢にストレスを少々感じますが、「自分でやる」ことを実践する生活スタイルが浸透しつつあるのです。
しかも、高度成長期のような「日曜大工市場」のビジネスモデル化ではなくて、それは共有であり、共感であり、コミュニティのなかで行われようとしています。
だからできることろは自分でやって、専門的な部分をプロに依頼するというハーフビルド的なリフォームやリノベーションはどんどん広めて行きたいと思うのです。
http://www.share-woods.jp/shopping.html
山崎さんは、「地元の資材は、安い輸入材に比べると3割ぐらい高いけれど、自分たちで作る技術が上がれば、みんな地元のいい資材を使えるようになる。地元にあるものを、工夫して上手に使う。そういう流れを仕組み化していきたい」と言っていました。
spaceわにでの取り組み(妄想)
spaceわにでは、廊下やキッチンなど、ちょっとしたリノベーションを検討しています。
木材を使うのであれば、環境を壊してしまう輸入材を使うのではなく、地元の森を守る間伐材を使いたい。と思い、SHARE WOODSさんに相談させてもらうことにしました。
3年半前、spaceわにを作る時、間伐材を使いたいと設計士さんに相談してみましたが、間伐材を探す時間がないから難しいと、実現しませんでした。SHARE WOODSさんのすてきな仕組みができている今回は、ぜひ実現したいなと思いました。
SHARE WOODSさんに用意してもらった木材で、みんなで床の張り方を教えてもらいながら、DIY(ハーフビルド)したいと思っています。
神戸の山は、ヒノキとクスノキがいいそうで、ヒノキの床なんてすてきだなーと思っています。床だけでなく、棚や机なども、地元の木材で作れたらいいなと思っています。
その他、カホン(打楽器)づくりのワークショップなども妄想しています。
SHARE WOODSさんの情報
・ホームページ
http://www.share-woods.jp/
・Facebook
https://www.facebook.com/woodsshare/
・Instagram(山崎さん)
https://www.instagram.com/masaoyamasaki/
木材から家具を手づくりするワークショップも開催しています。3日間かけてこんなすてきな椅子を作れるそうです。
文責:ぬん