スローシネマカフェ 「いのちの種を抱きしめて」上映会&お話会 イベントレポート

こんにちは。スタッフのNoriです。4/7に行われた、表題のイベントのレポートです。

今回は、僕の企画ということでいつもの「わにシネマ」から一歩離れて内容を考えてみました。

今僕の中で見たい(見て欲しい)映画と聞きたい(聞いて欲しい)お話がまさにリンクして僕が参加者ならばこうありたいという場作りを描いてみました。

まずは、イベントの料金設定ですが、パーマカルチャーの理念の一つでもある、ギフトエコノミーの思想を取り入れました。アーバンパーマカルチャーを提唱しているソーヤー海さんの言葉を借りると

  1. パッションに値段をつけないこと
  2. 誰でも参加できるようにすること
  3. 受けた恩を別の人に返すこと
  4. 豊かさを分かち合うこと

今回のイベントでは、企画の僕たちは、経験をアウトプットするというギフトを皆さんにいただくことが目的で、皆さんには、直輝くんの経験や想い、これからを知ってもらいたかったので2人でそのように決めました。

僕らの方でも説明が難しかったり、(逆に要求しているようになってしまう)値段を自分では決めにくそうな方もいたり、これは本当に難しかったです。でも単純にギフトの精神論だけでなく、恩送り、分かち合いまで先を見据えるとお金の存在自体が、もっと生きてくるのではないかと思うのです。

パーマカルチャーは関係性のデザインと言われます。
貨幣自体、その価値が認識しあえる人同士だから通用するのであって、価値を共有できない関係性では通用しません。
人と自然、人と植物、人と動物では、別の関係性があるように、今僕たちは、換金するのが当たり前になってしまっているけれど、本来のイベント目的は、この会の収支を合わせることでなく、出会いを作って、これからの関係性を築くためであり、それがもっと大きな価値になるのではないかという希望を持ってイベントを開いていることを確認してそのように決めました。

そして、内容もどのようにしたら来てくれた人が満足できるかを考え、関連販売のDVDや書籍を揃えたらどうだろう、夕方からなので小腹を満たせる手作りお菓子や軽食を用意したらどうだろうと盛り上げ方を考えてました。

スローシネマDVDと書籍、手作りお菓子の関連販売で様々な形でギフトを送りあえるように

僕からは、手作りのカレーをギフトとして食べてもらう代わりに、人前で調理する経験というギフトをいただけました。

ゆっくり小でお世話になった、吉村純さんのスパイスで作ったカレーです。

そして始まった上映会。

ヴァンダナシヴァの力強く、優しい言葉に皆さま感じるものがあったようです。上映後にDVDをお買い上げいただくなど嬉しい反応でした。その後に、映画にも登場したナヴダーニャ農園に滞在した直樹くんのお話会でした。直輝くんのお話は、パッションにあふれていて素晴らしかったです。どこがというと文化や習慣の違いをまっすぐに観察し今の自分の生活と何が同じで何が違うのかをすごく視点として持っていて、聞く方もわかりやすかったです。まさにパーカカルチャーの手法で物事を捉えていました。そして、幸せの価値観や習慣の違い、民族性の違いを悲観的に受け止めるのではなく、楽観的に受け止めて、行動を変えたり、視点を変えたりして消化しているのがとても印象的でした。

お客様も社会活動、環境活動をされていたり、自給自足で土と共にいきている人など個性的な方が参加されていて、自己紹介だけで講座になりそうな勢いでした。お話終了後もそれぞれに繋がっていったようでこれからの展開がとても楽しみです。

そして、映画とお話会を通して最後に出て来た問い「私たちはどう行動していくべきなのか?」に対して、「自分の手の届く範囲をしっかり整えていくこと」と答えていてとても頼もしく感じました。

僕自身が今回本当にやって見てよかったと思えたギフトの言葉でした。